ヒロインは森林組合職員、宮城を舞台にNHK朝ドラ開始

ヒロインは森林組合職員、宮城を舞台にNHK朝ドラ開始

女優の清原果耶さんが森林組合で働くヒロイン・永浦百音(愛称=モネ)を演じるNHKの新しい連続テレビ小説「おかえりモネ」が5月17日にスタートした。

舞台は宮城県。気仙沼湾の島で生まれ育った百音は、高校を卒業して登米市の米麻町森林組合で見習い職員として勤め始める。海で生まれ、山で働くうちに、自然のシグナルを読み解く天気予報に興味を持ち、気象予報士になることを夢見るようになる。その過程では、林業体験学習の受け入れや森林セラピー、木工品の開発など、森林組合の様々な業務に携わる様子が描かれていく。広葉樹を使った新製品の開発を命じられ、小学生に林業を教えに出かけた際にひらめいたアイディアをもとに懸命に取り組むエピソードもある。前向きに課題を解決していく百音の姿は、現実の林業従事者にも刺激を与えそうだ。このほか、本棚やラックを手軽につくれる木製キット「組手什(くでじゅう)」も紹介される。

撮影に当たっては地元の登米町森林組合が全面的に協力。同組合の竹中雅治参事が林業考証を担当した。竹中参事によると、撮影には毎回様々なスタッフが参加し、妥協を許さずに完成度を高めていった。「プロはここまでやるのかと圧倒された」と話す。日々、成長する百音の姿を目の当たりにして、「組合の職場の子のように思えてきた」と言い、「自分なら、気象予報士になると言ってきても絶対手放さない」と笑う。

地上波の放送は月~土曜日(土曜日は1週間の振り返り)の午前8時~8時15分と午後12時45分~13時(再放送)。竹中参事は「細かいリアリティがどうかというよりも、何を大切にして描いているかを感じとってほしい」と語っている。

(トップ画像=永浦百音を演じる清原果耶さん)

『林政ニュース』編集部

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