改質リグニンの量産へ、約22億円を投じ工場(実証プラント)新設

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改質リグニンの量産へ、約22億円を投じ工場(実証プラント)新設

スギを原料とする新素材「改質リグニン」*1*2を量産してコストダウンを図る大型プロジェクトがスタートする。

農林水産省は10月8日、中小企業イノベーション創出推進事業(SBIR)の第2回公募結果を発表し、(株)木質素研究所(通称「リグニンラボ」、東京都千代田区、増谷一成社長)が提案していた改質リグニン量産化計画を採択し、21億8,520万円を交付して支援することを明らかにした。

SBIR(中小企業イノベーション創出推進事業)に採択、年間1,000tの生産目指す

林野庁は、改質リグニンを本格的に商用利用するため、5年以内に年間1,000t程度の生産規模を目指す目標を打ち出している*3。この目標達成に向けた財源が確保されたことで、改質リグニンの社会実装が大きく前進する段階に入った。

改質リグニンを使って製品化されたハイレゾスピーカーのウーハー部分(画像提供:オオアサ電子(株))

愛媛県鬼北町に実証拠点、2027年度末までに大規模製造技術を確立

改質リグニンを使った製品は、石油プラスチック製品などに代替して脱炭素化に寄与できる。製造拠点をスギ林の多い山村地域に整備すれば、地域活性化にも貢献できる。

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『林政ニュース』編集部

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