11月13・14日に大分県別府市の志高湖と周辺の森林で「2022森林・林業・環境機械展示実演会」(大分県と林業機械化協会の共催)が開催され、61社の機械メーカーなどが出展し、2日間で約5,600名が来場した。車両系や架線系の伐出機械をはじめ、ICTやAIを活用した情報関連機器やヘルメット、防護衣などの安全用具が一堂に揃い、同展示会としては初めて、森林内で各種機械の実演が行われた。
会場周辺の森林などをフィールドにして実演をしたのは10社。それぞれ立木の伐倒や玉切り、集材、丸太の運搬などの作業にあたりながら新製品などの特長や性能をアピールした。また、志高湖の湖畔に飛行区域を設け、ドローンによる資材の運搬や自動飛行なども実施した。
同展示会ではこれまで会場内の広場などを使って各種機械のデモンストレーションを行ってきたが、傾斜地での作業状況などを再現することが難しかった。今回は、実際の作業現場に近い条件が用意され、来場者からは、「どういうところなら使えるのかがよくわかった」、「リアルな作業ぶりが具体的に掴めた」などの反響があった。機械メーカーの担当者からも、「導入費用など実務的な質問や見積もり依頼が増えた」などの手応えが聞かれ、「もっと広いフィールドで実演したい」という要望も出た。
なお、来年度(2023年度)の同展示会は、茨城県で開催することを予定している。
(2022年11月13日取材)
(トップ画像=ドローンの実演も来場者の注目を集めた)

『林政ニュース』編集部
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