千葉県社会福祉施設センターの地盤強化にスギ丸太を活用

千葉県社会福祉施設センターの地盤強化にスギ丸太を活用

老朽化のため建て替えが計画されている千葉県社会福祉センター(千葉市中央区)の地盤強化対策として、地中に丸太を打ち込むLP―LiC工法*1が採用された。地域資源である千葉県産材の活用を図るとともに、炭素貯蔵量を増やして地球温暖化防止に貢献する狙いがある。

県有施設である同センターは、商業地域(市街化区域)の準防火地域に位置しており、鉄骨造5階建ての事務所棟と同1階建ての車庫棟及び受水槽を新築する。敷地面積は2,646m2に及び、竣工は来年(2022年)7月を予定している。

地盤強化のために打ち込むのは、直径16cm、長さ3mの県産スギ丸太1,098本(約84m3)。2月下旬から打設工事が行われており、3月中に完了する予定。

3月8・9日には、木材活用地盤対策研究会主催による現地見学会が実施され、オンラインも含めて約110名が工事の進捗状況などを確認した。

千葉県産スギ丸太を地中に打ち込む

なお、LP―LiC工法は、千葉市の大規模分譲住宅や東京都江東区の4階建て戸建て住宅などの地盤強化工事でも採用されており、昨年3月末時点の全国における施工実績は、液状化対策で26か所、軟弱地盤対策で14か所の計40か所となっている。

(トップ画像=千葉県社会福祉センターの完成イメージ)

『林政ニュース』編集部

1994年の創刊から早30年! 皆様の手となり足となり、最新の耳寄り情報をお届けしていきます。

この記事は有料記事(560文字)です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
詳しくは下記会員プランについてをご参照ください。