独特の木目や色味を高いデザイン力で活かし女性客の心を掴む
モリタインテリア工業が手がける「9×9シリーズ」では、材料に国産のセンダン、ヒノキ、クスノキ、センノキ、スギの5樹種を用いており、とくにセンダンの利用に力を入れている。
その理由について、同社の森田晃司社長(35歳)は、「センダンには独特の木目や色味があり、他の木製家具にはないポテンシャルを持っているから」と言い、「センダンと弊社のデザイン力を組み合わせることで国産材家具の新しい魅力を引き出せる」と続けた。
三越本店での展示会では、ブースを横切る夫婦・カップルや女性グループが足をとめ、センダンの家具に触れるシーンが頻繁にみられた。
展示会を主催したGREENの武田佳代・代表理事は、「センダン家具の木目を見ると『何これ!?』という驚きがある。丸みを帯びた柔らかでモダンなデザインも女性客の心を掴んでいるのではないか」と評価している。
森田社長は、「事業者向けにはセンダンのストーリー性が刺さっている」とも話す。同社も所属する協同組合福岡・大川家具工業会(大川市)では、センダン家具を地域ぐるみで普及するプロジェクト「SENDAN」を進めており、「公共施設の待合室や飲食店などカジュアルな空間での導入が増えている」という。
木材不足・高騰を受けて国産材にシフト、未利用広葉樹の活用も視野
モリタインテリア工業は、1950年に創業した総合家具メーカーだ。テレビボードやダイニン...
『林政ニュース』編集部
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