世界伐木チャンピオンシップで日本選手が初のメダルを獲得

世界伐木チャンピオンシップで日本選手が初のメダルを獲得

チェーンソーの技術を競う「第34回世界伐木チャンピオンシップ(WLC)」が北欧・エストニアのタルトゥで4月19日から22日まで開催され、日本選手が初めてメダルを獲得した。

第34回WLCには、20か国から93選手が参加。日本からは「第4回日本伐木チャンピオンシップ(JLC)」*1のプロフェッショナルクラスで1~3位となった今井陽樹(ひのき)氏(ひのきや、群馬県)、杉本和也氏(岐阜県立森林文化アカデミー)、横山大蔵氏(下仁田町森林組合、群馬県)と、ジュニアクラス1位の髙山亮介氏((有)矢守産業、長野県)、レディースクラス1位の岡田望氏(ウッドホープ(株)、青森県)が出場した。4日間にわたって各国の選手と競い合った結果、岡田氏がレディースクラスの合わせ丸太輪切り競技で優勝を果たし、髙山氏がジュニアクラスの同競技で2位となって、日本代表メンバーから初のメダリストが誕生した。

WLCに日本代表チームが参加したのは、今回で4度目。ノルウェーのリレハンメルで行われた前回大会では、前田智広氏((有)前田林業、青森県)がプロフェッショナルクラスの個人総合で19位と過去最高の成績を残すなど、世界トップレベルに近づいてきていた。

今回は、プロフェッショナルクラスの今井氏が総合11位、杉本氏が同21位、横山氏が同34位となり、3名の合計点で競う国別総合では第6位にランクされた。また、レディースクラスの岡田氏は総合では4位、ジュニアクラスの髙山氏は同9位だった。  

次回の第35回WLCは、来年(2024年)8月にオーストリアのウィーンで開催されることが決まっている。日本の関係者は、同大会に向けた第5回JLCを来年5月に行うことで準備を進めている。

(2023年4月22日取材)

(トップ画像=第34回WLCに参加した日本代表チーム)

『林政ニュース』編集部

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