起源は東京都燃料配給統制組合、エネルギー供給の本流歩む
鹿児島県霧島市の自宅を早朝に出た遠藤理事長は、午後2時に東京燃料林産の本社ビル(東ネンビル)に足を踏み入れた。東京メトロ竹橋駅から徒歩3分の一等地にある自社ビルだ。その3階にある会議室で、遠藤理事長は廣瀬社長と向き合った。
私は1949(昭和24)年生まれで、幼少の頃は母が料理をするのに木炭を使っていた記憶が鮮明にある。風呂を沸すには薪を燃やしていた。それが昭和30年代の燃料革命でエネルギー源がガスや電気に転換し、薪炭生産が崩壊してしまった。広葉樹林が伐採されて製紙用チップになり、その後にスギやヒノキが植えられてきた。こうした経緯を目の当たりにしてきたことを踏まえた上で、日本の森林・木材をエネルギー源としてどう利活用していくかを考えたい。まず議論の前提として、東京燃料林産の成り立ちを...
『林政ニュース』編集部
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