大分県の佐伯広域森林組合(佐伯市、戸髙壽生組合長)が建設を進めていたツーバイ材加工施設が完成し、1月21日に落成式が行われた。

同施設は、木造の工場棟が3棟と2棟の製品保管庫からなる。工場棟には、2×4材を加工するスキャナーカットラインやフィンガージョイントライン、モルダーラインなどを設置した。併せて、既存の宇目工場についても製材ラインの生産性を高めるため、チッパーや原木投入搬送装置、リングバーカー、帯鋸自動ロール機を導入した。一連の設備投資に土地造成費などを含めた総事業費は約16億3,000万円になっている。
再造林費用を織り込んだ製品の供給拠点を目指す
同森林組合は2023年6月に、ウイング(株)(東京都千代田区)、ウッドステーション(株)(千葉県千葉市)、佐伯市との間で都市(まち)の木造化推進法に基づく建築物木材利用促進協定を締結し、再造林費用を織り込んだ製品価格で一定量の取引をすることを申し合わせた*1。新設したツーバイ材加工施設は、その拠点となるもので、昨年(2025年)11月末から稼働している。
同森林組合は、地場産のスギを使って2×4材の供給力を高め、将来的には北米などへの輸出も検討することにしている。

約160名が出席した落成式で挨拶した戸髙組合長は、「当組合は佐伯型森林循環林業を推進しており、再造林した人工林を育成する費用負担への対応策としてツーバイ材加工施設をつくった。今後も林業の持続的発展に向けて努力邁進したい」と決意を語った。
(2026年1月21日取材)
『林政ニュース』編集部
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