すてきナイスグループ(株)(神奈川県横浜市)に粉飾決算の疑いが浮上し、動揺が広がっている。
横浜地方検察庁と証券取引等監視委員会は、5月16日に同社を家宅捜索する強制捜査を行った。子会社の業績を改ざんして有価証券報告書に虚偽の記載をした金融商品取引法違反の疑いがもたれている。
これを受けて同社は5月20日に記者会見し、木暮博雄社長が同日付けで取締役となり、後任社長に杉田理之取締役が昇格したほか、平田恒一郎会長兼CEO(最高経営責任者)が辞任したことを発表した。
杉田社長は、捜査対象の案件について、「通常の取引の一環であり、架空の売上計上には当たらないものと認識している」と容疑を否定したが、「多くの関係書類が押収されており、事実関係の詳細まで把握できていない」とも語った。突然の強制捜査で“着地点”が見えない中、関係者は事態の推移を見守るしかない状況となっている。
(2019年5月16日取材)
『林政ニュース』編集部
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