岐阜県は、地域の消防署と連携して「林業労働災害レスキュー訓練」を初めて実施した。同県では、昨年だけで44件の労働災害が発生している。奥山で作業する被災者の救出活動は困難を伴うため、レスキュー隊員や救急救命士を講師に招いて、安全かつ迅速に救出する知識や手法を学んだ。
訓練は、10月6日に飛騨地区、続いて8日に岐阜地区で行い、合わせて約40名が参加した。午前中は消防署職員のアドバイスを受けながら緊急通報の仕方や、身動きのとれない被災者の搬送訓練などを実施。午後は、林業用LPWAアプリケーションの紹介や訓練のふりかえりなどを行った。参加者からは、「実地で学ぶことがなければ、実際に行動することは難しい」などの感想が出た。
同県では、来年度も飛騨・岐阜地区でレスキュー訓練を継続するとともに、西濃・中濃・東濃地区でも開催することにしている。
(2021年10月6・8日取材)
(トップ画像=搬送訓練の様子)
『林政ニュース』編集部
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