初入閣の鈴木農相が就任会見「都市の木造化を進める」

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10月21日に発足した高市早苗内閣で農林水産大臣に任命され、初入閣を果たした鈴木憲和氏(衆議院議員、山形2区、当選5回、43歳)は、10月22日に就任記者会見を行って抱負などを語った。

林政に関しては、検討作業が本格化している「森林・林業基本計画」の見直しを重点課題にあげ、森林の集約化などを進めて循環利用の仕組みづくりを急ぐとの認識を示した。また、都市(まち)の木造・木質化によって国産材の需要を創出することも重点課題にあげ、「技術開発も進んでおり、大都市だけでなく県庁所在地などでも木造ビルを増やしていきたい」と強調した。

鈴木憲和氏

鈴木氏は、1982年に東京都で生まれ、私立開成高校から東京大学法学部に進み、2005年に農林水産省に入省した。当時、一緒に働いた同省の現役官僚は、「土日を利用して田植え体験をするなど現場第一主義でやっていた」と振り返る。

2012年に同省を退職し、第46回総選挙に出馬して山形2区で初当選し、5選を重ねる中で、農林水産副大臣や復興副大臣などを歴任し、自民党の 「森林を活かす都市の木造化推進議員連盟」の事務局長などもつとめてきた。

弱冠43歳という若い農相がかつての上司や古株の農林議員らをどう束ねていくか、今後の舵取りが注目される。

(2025年10月22日取材)

(トップ画像=抱負を語る鈴木憲和・農林水産大臣)

『林政ニュース』編集部

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