どん底時に家業に戻り、伝統産業のイメージをモダンに一新
「販売体制も生産体制もこのままでいいわけがない」――公長斎小菅の小菅達之・代表取締役副社長(40歳)はこう強調する。小菅副社長は、大学卒業後に繊維商社で約2年間経験を積み、家業である同社に入った。だが当時は、バブルが崩壊して、ピーク時から売り上げが約4割落ち込んだ「どん底のとき」。そこで、新たな販路の開拓や新商品の開発に必死に取り組んだが、「はじめはうまくいかなかった」と振り返る。
だが、入社して5年目の2009年頃に、古い伝統産業のイメージをモダンなイメージへと一新する転機が訪れた。家具デザイナーの小泉誠氏とタッグを組み、新商品をシリーズ展開するともに、ウェブサイトやECサイト(楽天市場)を立ち上げ、卸売もセレクトショップへの販路を開拓。さらに、旗艦店の京都本店をプロデュースするなど、販売チャネルを一気に多角化させてきた。
分業体制...
『林政ニュース』編集部
1994年の創刊から早30年! 皆様の手となり足となり、最新の耳寄り情報をお届けしてまいります。
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