約1,000点の竹製品を多様な販路で提供する公長斎小菅【企業探訪】

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約1,000点の竹製品を多様な販路で提供する公長斎小菅【企業探訪】

箸や花籠、弁当箱など幅広いオリジナル竹製品を約1,000点のオリジナル竹製品を取り扱っている(株)公長斎小菅(こうちょうさいこすが)(京都府京都市、小菅八郎・代表取締役社長)。創業から123年目を迎えた伝統企業が販売チャネルを時代に合わせて変化させ、独自の販路をつくり出している。

どん底時に家業に戻り、伝統産業のイメージをモダンに一新

「販売体制も生産体制もこのままでいいわけがない」――公長斎小菅の小菅達之・代表取締役副社長(40歳)はこう強調する。小菅副社長は、大学卒業後に繊維商社で約2年間経験を積み、家業である同社に入った。だが当時は、バブルが崩壊して、ピーク時から売り上げが約4割落ち込んだ「どん底のとき」。そこで、新たな販路の開拓や新商品の開発に必死に取り組んだが、「はじめはうまくいかなかった」と振り返る。

小菅達之・公長斎小菅代表取締役副社長

だが、入社して5年目の2009年頃に、古い伝統産業のイメージをモダンなイメージへと一新する転機が訪れた。家具デザイナーの小泉誠氏とタッグを組み、新商品をシリーズ展開するともに、ウェブサイトやECサイト(楽天市場)を立ち上げ、卸売もセレクトショップへの販路を開拓。さらに、旗艦店の京都本店をプロデュースするなど、販売チャネルを一気に多角化させてきた。

分業体制...

『林政ニュース』編集部

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