発電用燃料材などに用いられる木質ペレットの自給率が続落している。
林野庁がまとめた昨年(2024年)の木質ペレット(木質粒状燃料)に関する調査結果によると、同年の国内生産量は対前年(2023年)比4.3%減の15万2,000tだった。一方、輸入量は同10.0%増の638万1,000tに増加し、自給率は2.4%に低下した(2023年の自給率は2.7%)。

国内のペレット工場数も2023年より9工場減の123に減少しており、国内生産は縮小傾向となっている。
これに対して、木質ペレットの輸入量は増加基調を維持している。輸入ペレットの約9割は、ベトナム、カナダ、アメリカで大量生産されており、価格競争力が高い。
ペレットの代替燃料となるPKS(ヤシ殻)の2024年の輸入量も同2.2%増の607万5,000tに伸び、主な供給国はインドネシア及びマレーシアとなっている。

(2025年9月16日取材)
(トップ画像=国内の木質ペレット生産量と工場数の推移)
『林政ニュース』編集部
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