いわき市が「木づかい条例」を制定、新規事業もスタート

東北地方 福島県 法律・制度

福島県のいわき市は、3月30日に「いわき市豊かな森づくり・木づかい条例」を制定し、4月1日に施行した。条例の実効性を高めるため、今年度(2021年度)から新規事業を開始し、市産材の需要拡大に取り組んでいる。

同条例は全16条からなり、市産木材の利用促進などを目的に掲げ(第1条)、市の建築物に市産木材を率先的に利用し(第11条)、「林業アカデミーふくしま」*1と連携して人材を育成し(第12条)、「いわき市産木材利用推進会議」を設置して推進体制を整備する(第15条)――などを規定した。

今年度新規事業では、同市産木材を使った住宅の購入者に市産農林水産物などと交換可能なポイント(1ポイント=1円相当)を計20万ポイント交付して需要を喚起する(事業費約1,320万円)ほか、動画作成などのPR支援(約同110万円)や、首都圏への販路拡大事業(同約30万円)などを実施する。また、公共建築物の木造・木質化を推進するため、企画・設計の段階から専門アドバイザーが参画する仕組みを構築する(同約540万円)。

*1福島署と塙町が「アカデミーふくしま」にフィールド提供

『林政ニュース』編集部

1994年の創刊から早30年! 皆様の手となり足となり、最新の耳寄り情報をお届けしていきます。

この記事は有料記事(1354文字)です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
詳しくは下記会員プランについてをご参照ください。