福島署と塙町が「アカデミーふくしま」にフィールド提供

福島署と塙町が「アカデミーふくしま」にフィールド提供

来年(2022年)4月に本格開講する「林業アカデミーふくしま」の研修事業を支援するため、福島森林管理署と塙町が実習フィールドを提供することにした。3月26日に福島県と福島署が「林業の人材育成に向けた連携・協力協定」を締結、続いて、県と塙町も同様の協定を結び、妙高山国有林(郡山市)と塙町町有林を使って実技演習などを実施することにした。

「林業アカデミーふくしま」は、郡山市の県林業センター内に新設し、長期研修と短期研修の2つの講座を設ける。長期研修では、1年間にわたって林業の基礎から応用に至る知見や技術を習得するカリキュラムを組む。定員は15名で、研修生は、県内の林業事業体等に就業を希望する高校卒業以上、45歳未満の人を対象とする。短期研修は、市町村の林務担当者や中堅技術者などを対象に1~5日間のテーマ別講座を行うことにしており、今年度(2021年度)中に先行開講する予定。

研修の拠点として、木造平屋建てで延床面積1,280m2の施設を整備することにしているが、現場での実践力を養うためには実習フィールドが欠かせない。このため県林業振興課は、昨年8月に県内すべての市町村と森林管理署にアンケートを行って協力を要請し、候補地についての検討を重ねた結果、福島署及び塙町と協定を締結した。

なお、県では有識者らによる「林業人材育成機能検討会」を設置し、「林業アカデミーふくしま」の運営を関係者一体となって支えていく体制をとっている。

(トップ画像=協定書を手にする(左から)田坂仁志・福島森林管理署長、松崎浩司・福島県農林水産部長、宮田秀利・塙町長)

『林政ニュース』編集部

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