発電燃料用にポプラを植樹、伐期20年―新電力開発&レック

発電燃料用にポプラを植樹、伐期20年―新電力開発&レック

福島県平田村と山形県米沢市で木質バイオマス発電事業を行っている新電力開発(株)(東京都港区、坂口愼一郎社長)と関連会社の(株)レック(同、坂口浩太郎社長)は、6月29日に福島県南会津町内の伐採跡地で「第1回レックの森記念事業」を行い、ポプラの苗木を植えた。植栽地は2haで、会津管財(株)(渡部一也社長)も植樹事業に協力した。

植え付けたポプラの苗木は、2020年度の全国山林苗畑品評会で農林水産大臣賞を受賞した安藤山林緑化(株)(北海道中富良野町、安藤啓太社長)が生産した樹高1.2mの大苗。氷点下25度、積雪2mの厳しい環境にも耐え、約20年で直径25〜30cm、樹高20〜25mまで成長する。成長後は発電用の燃料材として利用することを想定しており、伐期は約20年で設定している。

新電力開発の坂口愼一郎社長は、「ポプラの大苗は下刈りの必要がなく、成長も早いので燃料材に適している。今後も『伐るなら植える』の姿勢で事業を展開していく」と話している。

なお、新電力開発の顧問には、森林総合研究所林木育種センターで優良種苗の育成などを主導してきた年樹(株)(福島県喜多方市)の星比呂志社長が就任している。今後、年樹などの協力を得ながら、ユーカリやユリ、センダン、セコイアなどの早生樹を燃料材として利用するための実証実験も行うことにしている。

(2023年6月29日取材)

(トップ画像=関係者ら約20名でポプラの苗木を植えた)

『林政ニュース』編集部

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