昨年(2022年)の林産物輸出額が対前年比12%増の638億円に増加し、近年における最高値を更新した(財務省貿易統計による)。林産物の輸出額は右肩上がりで増えており、2021年は570億円に達し、昨年は円安の影響などもあって、さらに638億円へ続伸した。政府は、林産物輸出額を2025年に718億円、2030年には1,660億に増やす目標を設定している。
昨年の林産物輸出額の内訳は、木材が527億円で約8割を占め、木製家具が69億円、特用林産物が42億円だった。
主力である木材の輸出額はトップ画像のように推移しており、昨年は前年より11%増加した。国別では、輸出先トップの中国向けが前年の221億円から217億円に減少した一方、フィリピン向けは103億円から145億円に増加し、米国向けも53億円から62億円に増えた。品目別では、丸太が211億円から206億円に減ったのに対し、合板等が78億円から115億円に増加している。
(2023年1月17日取材)
『林政ニュース』編集部
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