「木を使えば環境にいい」と言っているだけでは認められない
企業に対して脱炭素やSDGsなどの環境配慮を求める声が強まっている。その中で、再生可能な資源を利用している林業・木材産業は、比較的優位なポジションにあるとみられているが、中島社長はそう考えないのか。
「木を使えば環境にいい」というのは非常に単純な考え方だ。もう時代は変わってきている。例えば、環境意識の高い欧州の一部では、薪ストーブの使用を止めようという動きが出ている。
遠藤日雄(えんどう・くさお)
NPO法人活木活木(いきいき)森ネットワーク理事長 1949(昭和24)年7月4日、北海道函館市生まれ。 九州大学大学院農学研究科博士課程修了。農学博士(九州大学)。専門は森林政策学。 農林水産省森林総合研究所東北支所・経営研究室長、同森林総合研究所(筑波研究学園都市)経営組織研究室長、(独)森林総合研究所・林業経営/政策研究領域チーム長、鹿児島大学教授を経て現在に至る。 2006年3月から隔週刊『林政ニュース』(日本林業調査会(J-FIC)発行)で「遠藤日雄のルポ&対論」を一度も休まず連載中。 『「第3次ウッドショック」は何をもたらしたのか』(全国林業改良普及協会発行)、『木づかい新時代』(日本林業調査会(J-FIC)発行)など著書多数。