林業産出額が頭打ち、4,976億円に減少

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林業産出額が頭打ち、4,976億円に減少

増加基調だった林業産出額が2019年は頭打ちとなった。農林水産省が3月19日に公表した最新データによると、同年の林業産出額は前年より44億円減の4,976億円(対前年比0.9%減)にとどまり、2年ぶりに5,000億円台を割り込んだ。内訳は、木材生産が2,700億円(同2.0%増)、栽培きのこ類生産が2,170億円(同3.8%減)、薪炭生産が58億円(同1.2%増)、林野副産物採取が48億円(同19.9%減)。

林業産出額の過半を占める木材(=国産材)の生産額は、発電用燃料や丸太輸出などの新規需要増に外材の輸入減が加わって前年実績を上回ったが、きのこ類は暖冬の影響で鍋需要などが減少し、とくにエノキタケの生産額が減ってマイナスとなった。

(トップ画像=林業産出額の推移)

『林政ニュース』編集部

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