秋田県が「林業女性会議」新設、現場改革へ9月に提案書

秋田県が「林業女性会議」新設、現場改革へ9月に提案書

秋田県は、新たに「林業女性会議」を設置し、5月30日に第1回会合を秋田市内で開いた。女性の視点で林業現場の現状を分析し、課題を整理して要望事項をまとめ、9月には県再造林推進協議会などに対して提案書を提出する予定。県は、提案内容を来年度(2024年度)予算などに反映させる方針だ。

同会議は、県内の木材企業と森林組合に在籍する6名の女性と県の女性職員で構成し、座長は県林業木材産業課の細谷百合子政策監がつとめる。

同県内の林業従事者に占める女性の割合は、3%程度(2018~2021年)で推移しており、作業環境や就業条件などを改善して多様な人材が活躍できるようにすることが課題になっている。5月30日の第1回会合では、出席した委員から、「子供を産み育てる大変さをわかってもらえないことが多い。仕事と子育ての両立に不安がある」、「林業という仕事がどのようなものかイメージしてもらえていない」、「事業体単独では取り組めることに限界がある。業界としてできることがあるのではないか」などの意見が出た。今後、先進地の視察なども行って、提言書作成に向けた検討を深めていくことにしている。

(2023年5月30日取材)

(トップ画像=5月30日に「秋田県林業女性会議」の第1回会合を県林業研究研修センターで開いた、画像提供:秋田県)

『林政ニュース』編集部

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