林野庁がまとめた木質ペレット(木質粒状燃料)に関する最新の調査結果によると、昨年(2022年)の国内生産量は前年比1.4%増の15万8,000t、工場数は同2工場減の136だった。一方、ペレットの輸入量は同41.4%増の440万7,000tに大きく伸び、自給率は前年の4.8%から3.5%へとダウンした。
ペレットの国内生産量は微増傾向となっているが、輸入量が大幅に増えているため、自給率は下がり続けている。輸入ペレットの9割弱はベトナム、カナダ及びアメリカ産で、主に大型木質バイオマス発電所の発電燃料として用いられている。
ペレットの代替燃料となっているPKS(ヤシ殻)の昨年の輸入量も同16.3%増の517万7,000tに増加した(注)。主な供給国は、従来どおりインドネシア及びマレーシアとなっている。
(注)PKSについては、調査対象(関税品目コード)を見直したため、これまでの調査結果よりも数量が増えている。
(トップ画像=国内における木質ペレット生産量と工場数の推移)
『林政ニュース』編集部
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