総理大臣賞に白鷹町まちづくり複合施設、雪深い土地に対応

総理大臣賞に白鷹町まちづくり複合施設、雪深い土地に対応

今年度(2020年度)の木材利用優良施設コンクール(木材利用推進中央協議会主催)の審査結果が10月16日に発表され、山形県の「白鷹町まちづくり複合施設」*1が内閣総理大臣賞を受賞した。また、農林水産大臣賞には北海道白老町の「mother’s+」、国土交通大臣賞には富山県の「魚津市立星の杜小学校」、環境大臣賞には東京都江東区の「有明体操競技場」が選定され、10月30日に東京都内でオンライン併用の表彰式が行われた。

最上位の内閣総理大臣賞に選ばれた「白鷹町まちづくり複合施設」は、町産スギやヒノキ、タモを使った木造2階建てで、延床面積は4,558m2。折線状のアーチ構造や格子耐力壁などを組み合わせることで、1.5ⅿの積雪荷重がかかる条件下でも大空間を実現した。また、降雪による根曲がりなど採材が難しい中でも地場産材の積極活用を進め、約1,700m3の木材利用量の7割以上を町産スギが占める建物になっている。

(2020年10月30日取材)

(トップ画像=役場庁舎、図書館、中央公民館が一体化した「白鷹町まちづくり複合施設」の内部、画像提供:白鷹町)

『林政ニュース』編集部

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