JR京都駅から徒歩15分の「梅小路ポテル京都」に北山杉をふんだんに使ったお姫様が休むような一室がある。部屋の名前は、aeru room「北山杉の部屋」。室内には、京都北山丸太生産協同組合が提供した磨き丸太4本と天然絞り丸太1本が配置され、天蓋の布には北山杉を原料にした「縁樹の糸」が使用されている。テレビもパソコンもなく非日常感たっぷり。「自分と向き合える部屋だった」と宿泊客からの評判も高い。
設計したのは、「伝統を次世代につなぐ」を掲げて今年3月に創業10年目を迎える(株)和える(東京都品川区、矢島里佳・代表取締役)で、「室内から京都の伝統を感じられる空間にした」と狙いを話す。
自然素材に囲まれて、安らかにポ~ッとできる空間を提供
5階建ての「梅小路ポテル京都」には、「北山杉の部屋」のほかに、「京銘竹の部屋」、「丹後ちりめんの部屋」、「箔押しの部屋」と計4つの「aeru room」があり、別シリーズで「ウッドボックス」という木を活かした客室もつくられている。

自然素材のテーマパークのようなホテルを運営しているのは、(株)JR西日本ホロニック(京都市、長田一郎・代表取締役)。同社には、(株)JR西日本ホテル開発、(株)ホロニック、西日本旅客鉄道(株)の3社が出資している。
名称をポテルとしているのは、「ボーッとではなく、ポ~ッとできる空間」を目指しているから。クルーと呼ばれる従業員はベージュを基調とした衣装を纏い親しみやすい。敷地内には、梅小路横丁という路地や公園のように遊べるスペースがあり、京都シネマと連携した上映会なども開催。屋上からは梅小路公園を一望できる。担当者は、「京都に何度も来るお客様にも“新しい京都”を提案していきたい」と意欲をみせている。
(2021年2月10日取材)
(トップ画像=aeru room「北山杉の部屋」、入り口左手に天然絞りの磨き丸太、ベッド周囲に磨き丸太を配置、天蓋に使われている「縁樹の糸」は2019年度のウッドデザイン賞を受賞している)
『林政ニュース』編集部
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