巨象・中国の丸太輸入は波乱含み、日本にも商機あり

海外

世界の丸太輸入量の44%を占める中国。「巨象」にも例えられる木材消費大国の現状分析を林野庁の木材貿易対策室が初めて行った(2月8日に公表)。日本の主力輸出品目である針葉樹丸太に焦点を当てて今後を展望すると――。

中国の2019年の丸太輸入量は4,500万m3で、2010年の2,500万m3から1.8倍も増えた。国別の輸入量はトップ画像のとおりで、丸太輸出規制策をとっているロシアが半減する一方、NZ(ニュージーランド)が2.8倍に増え、豪州も増加。キクイムシ被害木処理に追われる欧州からの輸入量も増えた。日本の丸太は、まだ存在感が薄い。

今後の見通しは波乱含みだ。中国税関は昨年12月、豪州産の丸太輸入を全面的に禁止する措置をとった。キクイムシが発見されたことを理由にしているが、豪州が中国に対して新型コロナウイルスの独立した調査を求め、両国の関係が悪化したことも背景にあるとみられている。

中国は、豪州からの輸入減をカバーするためNZからの丸太輸入量を増やしており、欧州や日本からの調達を増やす可能性もある。

また、ロシアのプーチン大統領は昨年9月に、2022年1月から丸太輸出を全面的に禁止すると宣言した。  

豪州とロシアからの輸入減を補うためには、年間1,300万m3程度の丸太が必要になるとも試算されており、日本にとっては商機が広がりそうだ。

(2021年2月8日取材)

『林政ニュース』編集部

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