木材利用推進中央協議会は、今年度(2021年度)の木材利用優良施設コンクールの審査結果を10月8日に発表し、最上位の内閣総理大臣賞を岡山県英田郡西粟倉村のあわくら会館に贈ることを決めた。また、農林水産大臣賞に髙惣木工ビル(宮城県仙台市)、国土交通大臣賞にタクマビル新館(兵庫県尼崎市)、環境大臣賞に流山市立おおぐろの森小学校(千葉県流山市)を選んだ。表彰式は、10月29日(金)に東京都江東区の木材会館で行われる。
内閣総理大臣賞を受賞したあわくら会館は、地域の関係者が幅広く連携して建設した木造庁舎兼多目的交流施設。木材の供給スケジュールに合わせて工程を調整するなどの工夫を重ね、村産材使用率を97%に高めた。「百年の森林構想」を進める西粟倉村の取り組みを象徴する施設となっている。
「特殊解」から「一般解」へ、新たに50点の「優秀賞」選ぶ
29回目となった今年度の木材利用優良施設コンクールでは、4つの大臣賞のほか、林野庁長官賞(3点)、木材利用推進中央協議会会長賞(4点)、審査委員会特別賞(2点)を選んだことに加え、新たに上松町役場庁舎(長野県木曽郡)など50点の優秀賞を選定し、表彰状を贈ることにした。その背景には、全国各地で木造施設が誕生し、「裾野が広がってきている」(事務局)ことがある。都市部で先進的な木造ビルなどの建設プロジェクトが進む一方で、地域の個性を活かした“木の施設も増えてきており、「新しいステージに入ってきている」(同)状況だ。鉄やコンクリートに取って代わる木造建築物が「特殊解」から「一般解」となり、手の届く範囲で広がっていけば、地域資源の活用や雇用創出にとってもプラスに働くことになる。
(2021年10月8日取材)
(トップ画像=あわくら会館の外観)
『林政ニュース』編集部
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