新製品「Shiki bun 木のノート」の初回分は売り切れ

長野県 木工品

新製品「Shiki bun 木のノート」の初回分は売り切れ

経木でつくった「Shiki bun 木のノート」が3月中旬に発売され、初回分の500冊が売り切れるなど反響を呼んでいる。アカマツの経木や家具などを製造している(株)やまとわ(長野県伊那市、中村博社長)が製作した。

同ノートは、A6サイズで、140頁。横からみるとムク(無垢)材のように見え、ケースは「ココア色」、表紙は「濃松葉色」と、樹木をイメージさせる1冊になっている。滑らかな書き心地など実用性も高い。

同社の経木製品「shiki(紙木)」を使い、伊那市で製本所を運営している(有)美篶堂(東京都江戸川区、上島明子代表)が手づくりで製品化した。

ホームページでの先行予約販売では、自分用に加え、プレゼント用として複数冊購入するケースが相次いだ。「shiki」の売れ行きも伸びていて、生産が追いつかない状況となっている。同ノートの販売は、4月下旬から再開することを目指している。

同社は、6月末に新工場を完成させ、経木職人の育成などにも取り組む方針。取締役の奥田悠史氏は、「『shiki』を使った文具製品を増やしていきたい。当面は、レターセットなどを検討している」と話している。

(2022年3月20日取材)

(トップ画像=「Shiki bun 木のノート」、1冊1,980円、税込み)

『林政ニュース』編集部

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