宮崎県の2022年度事業は「ゼロカーボン社会」がキーワード

宮崎県 予算・事業

宮崎県環境森林部は、今年度予算で「ゼロカーボン社会づくりの推進」をテーマにした事業を進める。同県は、2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにする目標を掲げており、森林整備や木材利用を進めて二酸化炭素(CO2)の吸収・固定量を増やす方針だ。

新たに「2050年ゼロカーボン社会づくりプロモーション事業」を実施するため、約1,000万円の予算を用意した。昨年(2021)年10月に行った県民意識調査(1,567人が回答)では、「ゼロカーボン社会」について、「知らない」と「内容は知らないが、言葉だけは知っている」を合わせた回答割合が約7割に上り、十分に認知されていない実態が明らかになった。そこで、ロゴマークやキャッチコピー、啓発パンフレットなどを作成して、森林・木材の機能や役割を含めたプロモーション活動を行い、「ゼロカーボン社会」の実現に向けた気運醸成や行動変容を促す。

関連して、「森林産業イノベーション人材創出モデル事業」(予算額1,000万円)や「森林循環マネジメント調査事業」(同)などにも新たに着手し、林業・木材産業の体質強化を図ることにしている。

(2022年4月2日取材)

『林政ニュース』編集部

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