国産材率7割、年間消費量300万m3台へ急増した3つの要因
遠藤教授が訪ねたのは、東京都文京区にある合板ビル。同ビルにはセイホクの本社機能が集約されており、グループ会社を含めた経営に関する様々な情報が刻々と届けられている。
遠藤教授は、同ビルの7階にある社長室で、井上氏と向き合った。
井上社長が日合連の会長になった平成16年の合板業界における国産材利用量は54万6,000m3だった。それが平成25年は約302万m3と5.5倍も急増した。これだけ劇的な変化をもたらした要因は何なのか。
大きく3つの要因があげ...
遠藤日雄(えんどう・くさお)
NPO法人活木活木(いきいき)森ネットワーク理事長 1949(昭和24)年7月4日、北海道函館市生まれ。 九州大学大学院農学研究科博士課程修了。農学博士(九州大学)。専門は森林政策学。 農林水産省森林総合研究所東北支所・経営研究室長、同森林総合研究所(筑波研究学園都市)経営組織研究室長、(独)森林総合研究所・林業経営/政策研究領域チーム長、鹿児島大学教授を経て現在に至る。 2006年3月から隔週刊『林政ニュース』(日本林業調査会(J-FIC)発行)で「遠藤日雄のルポ&対論」を一度も休まず連載中。 『「第3次ウッドショック」は何をもたらしたのか』(全国林業改良普及協会発行)、『木づかい新時代』(日本林業調査会(J-FIC)発行)など著書多数。
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