3月末で秋田県職員を退職した齋藤俊明氏(60歳、昭和59年・宇都宮大卒)が4月1日付けで秋田県東京事務所(千代田区)のあきた売込み課専門員として再任用された。齋藤氏は、県の林業木材産業課長を3年間つとめた後、農林水産部次長も任されたプロパー(生え抜き)のエース。その手腕が見込まれ、東京事務所では初の林業・木材担当専門員となった。
齋藤氏に与えられたテーマは、秋田材を首都圏に売り込むこと。同県では、今年度新規事業として「あきた材県外販路拡大事業」を開始し、工務店等とパートナーを組んだ上で、住宅や店舗、オフィス等の建築費を軽減するため定額助成(5万円)できるようにした。この支援策を活かし、「都市部の工務店等と県内工場とのマッチングを進め、ネットワークを広げていきたい」と意欲をみせる。
大仙市出身の齋藤氏が東京で暮らすのは、「大学浪人で1年過ごしたとき以来」。新天地でのチャレンジとなるが、秋田スギの素材生産量は右肩上がりで増加しており、「若い担い手も育ってきている」。林業県・秋田の勢いを背にした“攻めの営業”が期待できそうだ。
(トップ画像=齋藤俊明氏)
『林政ニュース』編集部
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