広島県は、森林の整備や脱炭素化などの環境保全活動に使途を限定した債券「グリーンボンド」を2月に発行する。環境関連の資金調達を目的とする「グリーンボンド」には東京都や大阪府などが取り組んでいるが、中国地方の自治体で発行するのは同県が初めてとなる。
同県が発行する「グリーンボンド」は、年限が10年(満期一括償還)で、発行額は50億円。調達した資金の使途には、「森林整備の推進をはかるために必要な林道の整備」のほか、漁場環境の保全、照明のLED化、小水力発電所の設置などを予定している。また、自然公園等の一部の森林などの命名権を与えて、植樹や伐採といった保全活動をサポートする支援メニューも用意している。
(2023年1月20日取材)
『林政ニュース』編集部
1994年の創刊から早30年! 皆様の手となり足となり、最新の耳寄り情報をお届けしてまいります。