岡山大学(岡山県岡山市)と高砂熱学工業(株)(東京都新宿区)の研究グループは、木を搾って効率的に脱水する技術を開発した(昨年(2022年)12月16日に発表)。サトウキビの搾汁機を改良したローラー式圧搾機を使い、木材を導管方向に圧搾することで、含水率を35%以下に下げることができる。この技術は、竹や草本類にも適用でき、木質バイオマス燃料の乾燥に必要なコストや時間を大幅に削減することが可能になる。また、圧搾液の中には水溶性のリグニンが含まれており、薬剤や熱を使わずに回収することで新素材開発につながるともみられている。
(2022年12月16日取材)
(トップ画像=木を搾って脱水するローラー式圧搾機)
『林政ニュース』編集部
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