森女が「火おこしセット」や「ミッションノート」などを開発

森女が「火おこしセット」や「ミッションノート」などを開発

女性林業関係者で立ち上げたオンラインコミュニティ「森女(もりじょ)ミーティング」は、野地木材工業(株)(三重県熊野市)、(株)シード(東京都文京区)、ホテル椿山荘東京(同)と連携して新規事業創出に取り組んできた成果を3月13日に発表した。

野地木材工業とのコラボ事業では「端材のたまてばこ」シリーズを開発。最も手軽な「のじくま火おこしセット」は、家族持ちの男性をメインターゲットにしたパッケージ商品で、箱の中に端材、かんなくず、マッチ、日本書紀のハガキと解説冊子が入っており、10~15分間の火遊びが楽しめる。価格は500円(税別)を想定。上位版として、「たっぷり端材詰め合わせ」(2,000円~)、「熊野の特産品」(3,000円~)、女性ソロキャンパー用の「めいくまふぁいあ」(3,000円~)なども試作しており、来年度の販売開始を目指している。

シードとは、小学生や幼稚園児を対象にした教材「森のミッションノート」を製作した。「森で暮らす、ミュージシャンをさがせ♪」、「森で食べられるものをさがせ」などのミッションをクリアすると地域材のメダルがもらえる。発売時には、ルーペやバードコールなども同封する予定。シードの担当者は、「弊社が運営している保育園の子ども達が体験できるように調整している」と話している。

ホテル椿山荘東京とは、「日本の森とつながるリトリート&スタディ・プログラム」を考案。同ホテルを利用して森林と持続可能性が学べるツアーを企画し、夏休みに小学生がいる家族を招いて初開催することを計画している。担当者は、「70周年を迎えるホテル椿山荘東京の環境を活かして、時代に即した“癒し”を森女メンバーとともに提供していきたい」と意欲をみせている。

(2021年3月13日取材)

(トップ画像=「のじくま火おこしセットの完成予想図」)

『林政ニュース』編集部

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