オートバックスセブンが農林水産省と協定締結 自動車関連業界初、新築店舗の10%を木造化

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オートバックスセブンが農林水産省と協定締結 自動車関連業界初、新築店舗の10%を木造化

カー用品チェーン店「オートバックス」や「スーパーオートバックス」を全国展開している(株)オートバックスセブン(東京都江東区、堀井勇吾・代表取締役)は、農林水産省との間で「建築物木材利用促進協定」*1を6月25日に締結した。都市(まち)の木造化推進法(改正木材利用促進法)に基づく同協定を民間企業等と国が結んだのは20件目で、自動車関連企業では初めて。

オートバックスセブンは、フランチャイズ方式で全国各地の約600店舗を運営している。同協定に基づき、これから新築するグループ店舗のうち10%は木造とし、1店舗当たり25m3以上の地域材を用いて3年間で合計150m3の利用を目指す。同社グループは、環境配慮型店舗を増やして二酸化炭素(CO2)排出量を削減する方針をとっている。

オートバックス佐賀大和インター店(運営は(株)オートバックス南日本販売)、敷地面積1,768.3m2、約110tのCO2貯蔵量効果を見込んでいる(画像提供:オートバックスセブン)

同協定のモデルとなるのが、4月18日に佐賀県佐賀市でオープンしたグループ初の木造店舗「オートバックス佐賀大和インター店」。同店舗は2×4(ツーバイフォー)材を使用した枠組み壁工法で建てられており、ZEB Readyを取得するなど高い省エネ性能を有する。

堀井勇吾・オートバックスセブン代表取締役

同社の堀井勇吾社長は、「農林水産省が掲げる木材利用の促進による脱炭素社会・持続可能な社会の実現に深く共感し、協定を締結する運びになった。積極的に地域材を使っていきたい」と話している。

(2024年6月25日取材)

(トップ画像=協定書を取り交わした堀井勇吾・オートバックスセブン代表取締役(左)と青山豊久・林野庁長官)

『林政ニュース』編集部

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