2022年のエネルギー向け木材チップ量3.3%増、「間伐」由来が続伸

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2022年のエネルギー向け木材チップ量3.3%増、「間伐」由来が続伸

木質バイオマス発電所などのエネルギー用に使われる木材チップ量が増え続けている。

農林水産省がまとめた昨年(2022年)の木質バイオマスエネルギー利用動向調査の結果(8月30日に公表)によると、同年に使われた木材チップ量は約1,106万tで前年(2021年)を約35万t(対前年比(プラス)3.3%)上回り、8年連続で増加した。

木材チップの由来別にみると、FIT(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)の優遇価格(32円/kWh)が適用されている「間伐材・林地残材等」が約40万t増(+9.8%)の約452万tに伸び、前年に続き最も利用量が多かった。一方、「建築資材廃棄物(解体材、廃材)」は約7万t減((マイナス)1.7%)の約394万t、「製材等残材」は約6万t減(-3.3%)の約173万tにとどまり、「間伐材・林地残材等」由来のチップがシェアを高めてきている。なお、「輸入チップ・輸入丸太を用いて国内で製造」されたチップの利用量は、約2万t増(+5.8%)の約43万tだった。

(2023年8月30日取材)

『林政ニュース』編集部

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