放置竹林の解消と国産メンマの増産に向けて「メンマチョProject」を展開しているhinel(ヒネル、愛媛県西条市、山中裕加代表)は、メンマの原料となる若竹の収穫パートナーを11月末まで募集している。
同プロジェクトは、「楽しい竹林整備で、美味しい国産メンマをつくる」を合言葉に2022年から始まり、西条市を中心に若竹を収穫し、国産メンマ「メンマチョ」シリーズを製造・販売している。同シリーズの製品には、業務用「メンマチョ」のほか、小売用のレモン・唐辛子・生姜味の3種類があり、トータルの月間製造量は約60kg。これを来年(2024年)は月間約300kgに増やすことを計画している。
増産に向けて、今年(2023年)から収穫地を西条市のほか、広島県三原市、富山県氷見市、千葉県南房総市、埼玉県小川町にも拡大。産地別の製造テストを実施して既存製品と遜色がないことを確認し、収穫パートナーの全国募集に踏み切った。
メンマづくりで“壁”となるのは収穫後すぐの発酵工程だが、同プロジェクトでは、乾燥させた原材料から自然発酵させる製法を確立。収穫と発酵の時期を分けることで、労働負荷を軽減するとともに品質を安定化させるメドもつけた。
募集している収穫パートナーは、原材料の乾燥まで手がける団体や個人。来年2月末までに出張レクチャーを受け(費用は5万円)、4月下旬から5月初旬に西条市で行われるワークショップ(同1人3,000円)に参加した後、各地域で若竹を収穫し、規格に合わせて加工し、hinelに納品する。
1シーズンに約1,000本を収穫した場合、35〜40万...
『林政ニュース』編集部
1994年の創刊から早30年! 皆様の手となり足となり、最新の耳寄り情報をお届けしてまいります。