山形県森林研究研修センター(寒河江市)で2024年12月に完成した閉鎖型採種園*1の存在感が高まっている。同県初の「特定母樹」由来苗木を安定供給する拠点として県内外からの視察が相次いでおり、10月には初採種が予定されている。
同採種園は、温度制御やミストかん水、融雪パイプなどの最新設備を完備しており、外来花粉を遮断した環境でスギ特定母樹の種子を効率的に確保できる。10月には苗木16万本分(4kg)の種子確保を見込んでおり、すでに受粉作業などを終えている。
同採種園が稼働してから約1年の間に、林業士養成研修や林業技術普及推進会議、東北森林管理局の現地検討会、フォレスターフォローアップ研修、東北・北海道種苗協議会などが同センターで行われており、林野庁幹部の訪問も含めて視察が相次いでいる。また、地元の白岩小学校が森林学習の一環として来所するなど、地域との接点づくりにも一役買っている。
同センターでは、今後も見学や研修の受け入れていくことにしており、林業技術の普及と地域貢献に併せて取り組んでいくことにしている。

(2026年4月5日取材)
『林政ニュース』編集部
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