林野庁が新設した「森ハブ・プラットフォーム」*1は、11月29日に農林水産省の7階講堂でキックオフイベント「林業×異分野マッチングミーティング」を開催し、約160人が参加した。
同プラットフォームには、11月21日時点で379の企業や研究機関、団体、自治体などが加入しており、その約4分の1はこれから林業・木材産業分野に参入することを検討している。
キックオフイベントの冒頭に挨拶した林野庁次長の小坂善太郎氏は、「異分野の方々と連携し情報を共有することで新しいものが生まれる」と期待感を示した。続いて、事業構想大学院大学特任教授の見山謙一郎氏が「静動脈連携」をテーマに講演し、消費された廃棄物などを再利用する「静脈起点」で課題解決に取り組まないとイノベーションは生まれないと強調。また、(株)中川(和歌山県田辺市)の中川雅也氏がドローンによる苗木運搬の現状、エルヴェラボ合同会社(兵庫県姫路市)の上月康博氏が電動クローラ型一輪車の開発経緯について事例発表した。
同プラットフォームは、来年(2024年)2月8日(木)・9日(金)に東京都内で「林業イノベーションシンポジウム」を開催し、異業種連携の輪をさらに広げることにしている。
(2023年11月29日取材)
(トップ画像=業種や業界の枠にとらわれずに情報共有を図った)
『林政ニュース』編集部
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