大阪府木材連合会(大阪市、津田潮会長)は、2025年大阪・関西万博のシンボル「大屋根リング」を長期にわたって保存するための技術提案を1月14日に日本国際博覧会協会に対して行った。
1周約2㎞の「大屋根リング」は、会場北東部分の約200mを「物見塔(展望台)」のような準用工作物として保存し、大阪市が周辺を公園・緑地として整備することが計画されている。
大阪府木連は、日本木材防腐工業組合〈東京都港区、越井潤理事長〉などと連携して木材保存に関する技術的知見を蓄えており、大分県別府市の城島高原パークにある国内初の木製ジェットコースターなど多くの大型木造施設を維持管理してきた実績を持つ。
「大屋根リング」の保存に関しては、今村祐嗣・京都大学名誉教授の指導を受けながら、“温故知新”の技術を活かして対応すべきとの方針を示しており、具体的に、①ルーフィング材でリングに防水性能を付与し、②現し木口面からの水分浸入阻止する対策を施し、③柱の地際部分にも防腐処理を行う──などの提案を行った。
(2026年1月14日取材)
(トップ画像=大阪府木連が温故知新の参考事例にしている清水寺の舞台、貫に取り付けられた小さな傘は柱を雨から守り続けている)
『林政ニュース』編集部
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