奈良県吉野地域に住む女性3名が6月に起業したココ吉野(奈良県吉野町、宮谷アクシア尉久子代表)が、サクラの天然香料水「吉野さくら水」の製造工場を改装する資金をクラウドファンディングで募っている。9月30日(木)までに350万円を集めるのが目標だ。
「吉野さくら水」は、サクラの香り成分を抽出した水で、食料品や化粧品の原材料として使用できる。吉野地域に滞在していた宮谷精二博士(東京大学医学博士)が、桜餅の葉にもなるオオシマザクラなどを原料にして独自の抽出方法を開発し、天然の香りをそのまま活かすことに成功した。
サクラの香り成分であるクマリンは不溶性で、抽出するにはサクラの葉を塩漬けにするなどの化学処理が必要になり、食品への加工は禁じられている。しかし、「吉野さくら水」は天然香料のため食品に使うことができ、“食べるサクラ”が実現した。すでに地域の飲食業関係者らと連携して、さくらパンやさくらご飯、さくらクレープなどの商品が誕生している。
製造工場の改装工事には8月初旬から着手し、10月1日(金)には稼働を開始する予定。並行して、オオシマザクラの植林活動なども行うことにしている。
(2021年7月20日取材)
(トップ画像=「吉野さくら水」、内容量120ml、オオシマザクラなどの枝葉でつくられる)
『林政ニュース』編集部
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