薬木・クロモジの利用拡大を目指して「第1回クロモジサミット」が9月6日にオンラインで開催された。同サミットは、養命酒製造(株)(東京都渋谷区)が事務局をつとめるクロモジ研究会が主催。「薬用養命酒」を主力商品としている同社は、長野県駒ケ根市にクロモジの生産拠点を持っている。
同サミットでは、熊本大学の渡邊高志教授が基調講演し、「有用植物の世界市場が拡大している。クロモジにもチャンスが来ている」と解説。全国各地のクロモジ商品の紹介や小テーマセッションを通じて、クロモジのお茶や精油・エキス、栽培方法などに関する最新情報を伝えた。日本記念日協会が今年から9月6日を「ク(9)ロ(6)モジの日」に認定したことを記念して行われた。
抗ウイルス機能の発見が契機となり発足、45団体が情報交換
クロモジ研究会は、クロモジ関連産業の発展を目指して2018年9月に発足。現在は、企業や自治体、森林組合、研究機関など45団体が加盟している。
同研究会の事務局を担う養命酒製造は、昭和30年代から「薬用養命酒」の原料になる14種の生薬について研究を進めている。クロモジもその1つという位置づけだったが、2018年に愛媛大学大学院医学系の伊賀瀬道也教授がクロモジに抗ウイルス機能があることを発見したことが契機となって、同研究会を立ち上げた。当初は同社の協力会社が中心となって運営していたが、草の根的な活動を続ける中でパートナーが社外にも拡大。会員便りやホームページを使って情報交換を重ねながら、クロモジの魅力を広く発信している。
クロモジ研究会事務局の話「初のサミットをきっかけに会員同士の交流がさらに活発になって欲しい。今後も敷居が高くならないように配慮して、各地域で活動している方々とつながっていきたい」
(2021年9月6日取材)
(トップ画像=全国から集められたクロモジ商品)
『林政ニュース』編集部
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