大子清流高校の6名が授業でドローン試験に合格、全国初

茨城県 研修

茨城県立大子清流高等学校(大子町)の3年生・6名は、10月22日に国土交通省認定のドローン操縦士資格「回転翼3級」の最終試験に臨み、全員が合格を果たした。高校の授業の一環としてドローンの操縦方法などを学び、資格を取得した全国初のケースとなった。

同校では昨年度(2020年度)から、ドローン操縦士協会(東京都渋谷区)と(株)9‘lutchクラッチ)(水戸市)及び大子町の協力を得て「ドローン教育」をスタート。まず教職員がドローン資格を取得して指導体制を整え、今年度から農林科学科森林科学コースの学生を対象に計32時間のカリキュラムを組んで「ドローン教育」を本格化させている。地元の大子町は「将来の森林整備担い手育成事業」によって必要経費を助成し、林野庁の茨城森林管理署(水戸市)が実習フィールドを提供するなど、産官学が連携して学生の取り組みをサポートしている(参照)。

「ドローン教育」のサポート体制

資格取得後は、茨城署と連携してドローンを使った森林調査の研修を行い、測量や画像解析など一連の業務も試行して実践力を高めていく方針。

同校は、県内で林業について学べる唯一の高校であり、2年生から専門コースに分かれる。今後は、2年生でドローンの概要を学び、3年生で実技をマスターして資格を取得する流れを定着化させていくことにしている。

(2021年10月22日取材)

(トップ画像=ドローン試験に合格した学生達)

『林政ニュース』編集部

1994年の創刊から31年目に突入! 皆様の手となり足となり、最新の耳寄り情報をお届けしてまいります。

この記事は有料記事(627文字)です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
詳しくは下記会員プランについてをご参照ください。