日田市で「企業参画の森林」協定締結、センダンなど早生樹を植栽

大分県 造林・育林

大分県日田市の萩尾公園内で「企業参画の森林(もり)づくり」を進めるため、同市と日田市森林組合及び地元の企業が11月12日に協定を結んだ。翌13日には現地で植栽活動を行い、107名が参加してセンダン、コウヨウザン、チャンチンモドキといった早生樹を約700本植え付けた。

同協定の対象面積は0.4ha、協定期間は2026年3月末まで。参画した企業は、バイオマスエネルギー事業を展開する日本フォレスト(株)(日田市)、ロックアイスを製造する(株)九州コクボ(同)、木材乾燥事業に取り組む日田木質資源有効利用協議会(同)。各社の社員らが植栽や下刈り、間伐などを行っていくことを申し合わせた。

同県では、県有林や市町村有林、生産森林組合所有林などを対象にした「企業参画の森林づくり」を2002年から進めており、今回で計33社が協定を締結した。企業のCSR活動の多様化や立地の良い林地の減少により、協定に関する問い合わせは落ち着いている一方で、カーボンニュートラルや脱炭素化に向けた取り組みなどが目立ってきており、担当者は、「現行の仕組みを踏まえた新たな展開方向も検討していきたい」と話している。

(2021年11月12日取材)

『林政ニュース』編集部

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