学校法人上智学院(東京都千代田区、佐久間勤理事長)の四谷キャンパスに、木格子がシンボルの「上智大学15号館」が完成し、6月29日に報道関係者向け内覧会が行われた。
同館は木造3階建てで、延床面積は478.35m2。東京都や福島県などで産出されたスギや長野県産カラマツ等を構造・羽柄材に111.85m3、外装材に11.82m3使用している。
設計・施工は、(株)住友林業(東京都千代田区、光吉敏朗社長)が担当。同社オリジナルの純木質耐火集成材「木ぐるみFR」を採用して木材を現しで活かし、同社の筑波研究所で開発された「ポストテンション工法」を用いることで広々とした空間を実現した。民間施設に同工法が採用されたのは初めて。同社の担当者は、「今後もこの工法を普及していきたい」と話している。
なお、同館は、社会人教育や地域交流の拠点として、今秋から利用を始めることにしている。
(2022年6月29日取材)
(トップ画像=外格子にはサイズの異なる流通材を使用した)
『林政ニュース』編集部
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