2月9日に福島県会津美里町の複合文化施設「じげんプラザ」で「第7回伐採搬出・再造林ガイドラインサミット福島大会」が開催された。
同サミットは、2017年に宮崎県で初めて行われて以降、全国各地で開かれており、先駆的な素材生産業者らが一堂に会して情報・意見交換などを重ねている。今回は、伐採搬出・再造林ガイドライン全国連絡会議と福島県素材生産協同組合が主催者となって実施した。
基調講演では、元林野庁長官で全国木材組合連合会副会長の本郷浩二氏が「利用期を迎えた国産材の循環利用」について解説し、人口減少に起因する問題の解決が急務であると訴えた。続いて、鹿児島県素材生産事業連絡協議会の神園公博氏が活動報告をした後、元環境事務次官で早稲田大学法学部教授の森本英香氏が特別講演を行い、生物多様性(ネイチャーポジティブ)や脱炭素(カーボンニュートラル)、循環経済(サーキュラーエコノミー)などへの関心が増している中で森林の価値を高めていく方策について述べた。
パネルディスカッションでは、デロイトトーマツグループパートナーの北爪雅彦氏、サステナブル経営推進機構代表理事の壁谷武久氏、ひむか維森の会理事の黒田仁志氏、モクティ倶楽部代表理事の根本昌明氏がパネラーをつとめ、「主伐再造林の確実な実行と未来に誇れる林業事業体のあるべき姿」をテーマに議論を深めた。
(トップ画像=全国から約170人が参集した)
『林政ニュース』編集部
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