岡山県森林組合連合会が2015年から運営している「皆伐・再造林促進支援基金」に初めて民間企業からの賛助金が寄せられた。これまでは県森連が取り扱う原木の数量などに応じて拠出金を集めていたが、今年度(2022年度)から企業に対して資金拠出を呼びかけたところ、3社が協力を申し出て計300万円を寄付した。これを記念して11月16日に吉備中央町の皆伐跡地で、賛助金贈呈式と「再造林のつどい」を開催し、関係者ら約40人が参加した。
同基金は、県森連が取り扱う原木についてm3当たり300円、認証合板についても1枚当たり30円の拠出を出荷者に求めて支援金を造成し、皆伐跡地における再造林や下刈り費の負担軽減を図っている。再造林をする場合はha当たり最大12万円(ドローン活用の場合は15万円)、下刈りを行う場合は年間にha当たり7万円を最長5年間助成している。2015年から今年(2022年)9月までの助成実績は、再造林が1,414万円(166件、138.94ha)、下刈りが883万円(180件、176.67ha)となっている。
同基金に民間企業として初めて賛助金を出したのは、LPガス等販売の浅野産業(株)(岡山市)と、林業機械のレンタルなどを行っている富士岡山運搬機(株)(津山市)及び住宅資材販売などを手がける(株)ウッディワールドのざき(岡山市)で、各社が100万円ずつ拠出した。なお、11月16日の「再造林のつどい」では、大型ドローンによる苗木運搬の実演や、ヒノキ少花粉コンテナ苗の植栽などが行われた。
(2022年11月16日取材)
(トップ画像=賛助金を寄付した3社に木製の感謝状を贈った)
『林政ニュース』編集部
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