全国素材生産業協同組合連合会は、7月30日に今年度(2024年度)の第1回課題検討部会を東京都内で開催し、鹿島建設(株)とDXを巡る現状と課題を中心に意見交換を行った。
同部会は、素材生産業者の新たな進路を探るために、先端技術を備えた大手企業などと率直な情報・意見交換をすることにしている。
スーパーゼネコンの鹿島建設は、約5,500haの森林を所有する山主でもあり、森林施業を担うグループ会社も持っている。6月下旬には、林内を自律飛行してレーザ計測するドローン(スウェーデンのDeep FORESTRY社製)と、同社が培ってきた自然環境調査技術を組み合わせた新サービス「Forest Asset」をリリースした。担当者は、「(新サービスによって)森林の持つ多面的な価値を“見える化”して実益につなげていく」と抱負を述べ、全素協のメンバーからは、「広葉樹林の価値も計測できるようにして欲しい」などの要望が上がり、今後も意見交換を続けることにした。
(2024年7月30日取材)
(トップ画像=最新デジタル技術の活用法などを議論した)
『林政ニュース』編集部
1994年の創刊から早30年! 皆様の手となり足となり、最新の耳寄り情報をお届けしてまいります。