製材ライン拡充・FITで売電、積極投資の二宮木材【企業探訪】

製材ライン拡充・FITで売電、積極投資の二宮木材【企業探訪】

高品質のスギ中目丸太から平角(梁・桁)をはじめ各種製品を生産している二宮木材(株)(栃木県那須塩原市、二ノ宮泰爾社長・二ノ宮英寿会長)が事業内容を拡充させている。東北自動車道沿いに開設した新工場(第1工場)の加工ラインが整うとともに、再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)を利用した発電事業にもいち早く取り組むなど、進化を続けている。

“スギの二宮”がヒノキ土台も、木割書の部材すべてが揃う

二宮木材の看板商品といえば、スギの平角(商品名「やみぞパワー」)。その品質の高さと品揃えの豊富さは、業界ではつとに有名だ。だが今、同社の第1工場内では、ヒノキ土台などを挽けるツインバンドソーの設置準備が進んでいる。昨年6月に同社の第5代社長に就任した二ノ宮泰爾氏(40歳)は、「平角だけでなく、土台まで一緒に納めてほしいという要望が多いので」と、その理由を語る。

二ノ宮泰爾・二宮木材社長

同社は、常時1万丁を超える平角の半製品を在庫しており、注文が入ると直ちに加工し邸別出荷できる体制を整えている。そのデリバリー機能の高さゆえ、顧客から“あれもこれも”という注文が増えているのだ。すでに、平角と並ぶ人気商品の超仕上げ加工板(商品名「やみぞ美人」)をはじめ、柱、間柱、垂木、母屋桁、胴縁、鴨居、廻り縁なども生産しており、“スギに関してはあらゆる注文に応じられる”工場になっているが、新しいツインバンドソーが動き出せば、「木割書に指定している部材がすべて揃う」(二ノ宮社...

『林政ニュース』編集部

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