山梨県のやまなし水源地ブランド推進協議会(会長=辻一幸・早川町長)は、2月15日に甲府市内で、「持続可能な社会実現に向けて木育の果たす役割」をテーマとしたシンポジウムを開催し、産業界や行政、教育関係者など約80名が参加した。
基調講演では、川村脇平・山梨大学名誉教授が「子どもたちが幸せになる力をつけるために」と題して、森林環境教育や木育の可能性について、自らの体験やユーモアも交えて解説。続いて行ったディスカッションでは、自治体における森林環境譲与税の活用事例や、木のおもちゃの製作、利用状況などが紹介された。
同協議会は、県の補助金を活用して県産材を使ったおもちゃの製品化を進め、ラインナップが充実してきたことからカタログを作成し、県内の市町村や保育園、幼稚園、小学校などに配付した。関係者は、「木育の取り組みはここからがスタート。関係者が協力してさらに推進していく」と話している。
なお、同県では、2020年度にやまなし森林環境教育・木育推進協議会が発足し、教育機関等を対象に木のおもちゃの購入や木育スペースの設置に必要な費用の一部を助成している。
(2023年2月15日取材)
(トップ画像=シンポジウムは山梨県恩賜林記念館で開催した)
『林政ニュース』編集部
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