小林正典氏に人事院総裁賞、個人で初、独自のシカ捕獲法を考案

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小林正典氏に人事院総裁賞、個人で初、独自のシカ捕獲法を考案

35回目となる今年度(2022年度)の人事院総裁賞(個人部門)に近畿中国森林管理局計画保全部計画保全課保護係長の小林正典氏(43歳)が選ばれた。同賞は、国民の公務に対する信頼を高めることに寄与した国家公務員(個人または職域グループ)を年1回表彰するもので、林野庁の職員が個人部門で受賞したのは初めて。

小林正典氏

小林氏は、2015年4月からの和歌山森林管理署在勤中に、シカ害対策として、くくり罠と誘引餌を組み合わせた「小林式誘引捕獲法」を考案し、実践したところ、初心者でも簡単に罠を設置でき、捕獲効率も高いことが実証された。その後、全国各地で開催される現地検討会や研修会などに講師として積極的に出向き、同捕獲法の普及に努めることで、イノシシなども含めた農林業の獣害対策に貢献していることが評価された。

なお、小林氏のお膝元である近畿中国局管内では、同捕獲法の普及に伴ってシカの捕獲頭数が年々増加しており(トップ画像参照)、近年は同捕獲法を利用する比率が約6割となっている。

(2023年2月21日取材)

(トップ画像=近畿中国森林管理局におけるシカ捕獲頭数の推移と「小林式誘引捕獲法」び普及活動の様子)

『林政ニュース』編集部

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