9回目となる「山菜料理コンクール」(日本森林林業振興会旭川支部など主催)の最終(第2次)審査会が6月3日に北海道の占冠村で開催され、最優秀賞に北海道三笠高等学校・山崎桜さんの作品「ふきのとう香る焼きおはぎ」が選ばれた。来春、ふきのとうの季節に、同村の星野リゾートトマムで期間限定メニューとして提供される。
同コンクールは、2015年に初めて実施され、以降、新型コロナウイルスの感染拡大で活動が制限された時期も書類審査によって継続してきている。2022年には入賞作品の「“ウド”ベージェ」が商品化されるなど、コンクールの枠にとどまらない広がりも出ている。
今回は、道内外から53名・計63件の応募があり、書類選考による1次審査を通過した8名が6月3日に占冠村コミュニティプラザで開かれた最終審査会に臨み、自慢の山菜料理をつくって試食会を行った。審査の結果、「ふきのとう香る焼きおはぎ」が最優秀賞を受賞したほか、優秀賞に、広島県・檜垣貴宏さんの「山菜フィッシュ&チップス 山のディップソース」と、東京都・三輪芙美子さんの「タラの芽を使った春のニョッキ トマトとうどのマリネを添えて」が選定された。
最優秀賞に輝いた山崎さんの作品は、ふきのとうを入れて炊いたお米を、さつまいもと白あんにバターを加えた餡で包み、表面にこんがり焼き色をつけたもので、サクサクとした食感とともに、ほんのりとふきのとうが香る、春を感じさせる従来にないおはぎとなっている。
なお、最終審査会に出場した8作品についてはレシピ集を作成してPRしていくことにしている。
(2023年6月3日取材)
(トップ画像=最優秀賞を受賞した「ふきのとう香る焼きおはぎ」)
『林政ニュース』編集部
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